
KPM (ベルリン王立磁器製陶所) 製の陶板画
先日、お客様より、美しいKPM (ベルリン王立磁器製陶所) 製の陶板画をお譲りいただきました。
その陶板画は、代々受け継がれてきたという貴重な一点。お客様は、ご自宅の整理を機に、この逸品を手放すことを決断されたとのことでした。
KPM(Königliche Porzellan-Manufaktur Berlin)とは、1763年にプロイセン国王フリードリヒ2世によって創設された、ドイツを代表する国立磁器製陶所です。マイセンと並び称されるその歴史と技術は、260年以上にわたり脈々と受け継がれてきました。
特筆すべきは、絵画作品を陶器の板(陶板)に再現するという、極めて高度な技術です。陶器の表面に絵付けを施し、高温で焼成を繰り返すことで、油彩画にも劣らない奥行きと色彩の鮮やかさを実現しています。さらに、陶器ならではの耐久性は、時の流れによる劣化を最小限に抑え、描かれた当時の輝きを現代にまで伝えてくれます。
今回のKPM陶板画は、芸術的価値に加え、保存状態の良さも特筆すべき点でした。経年による表面的な汚れは見られましたが、陶板自体の割れや欠け、絵付けの剥がれなどは一切なく、良好なコンディションを保っていました。
古美術永澤では、このような西洋美術品、特にKPMをはじめとする有名窯の陶磁器に関しましては、専門の査定士がその歴史的背景、芸術的価値、保存状態、そして市場での希少性を総合的に判断し、適正な価格をご提示しております。
もしご自宅に眠る美術品や骨董品がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。一点一点の価値を丁寧に査定し、お客様の大切な品物を次の世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。西洋絵画への深い知識と情熱を持つ専門家が、皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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