
マイセン窯によるフレンチブルドッグの磁器置物をお譲りいただきました。ヨーロッパの名窯として知られるマイセンは、18世紀以来多彩な動物フィギュリンを制作してきましたが、中でも犬の作品はコレクターに人気が高く、愛玩犬として親しまれたブルドッグはその代表的題材のひとつです。本作は端正な坐姿で表現され、筋肉の張りや皮膚のたるみまで写実的に造形されています。
マイセンの犬のフィギュリンは美術的価値のみならず、ペット文化が花開いた19世紀以降のヨーロッパ社会を映す資料的価値も評価されます。今回の作品もその歴史的背景を考慮し、貴重な一品として査定させていただきました。
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