
染付 鉢
先日、お客様から、藍色の濃淡が美しい植物文様が描かれた染付(そめつけ)の鉢をお譲りいただきました。
この鉢の魅力は、その時代背景と技術にあります。16世紀から17世紀にかけての中国では、海外との貿易が盛んになり、日本の有田焼にも大きな影響を与えました。
この時代の染付は、呉須(ごす)というコバルト顔料の質も高く、釉薬との相乗効果で、深みのある藍色が表現されています。また、手描きによる文様は、一筆一筆に職人の高い技術と温かみが感じられます。単なる器としての実用性だけでなく、美術品としての価値も高いものと言えます。
この鉢の状態は、目立つ傷や欠けもなく良好に保たれていました。この点も評価のポイントとなりました。
古美術永澤では、お客様のお品物に対する思い入れやエピソードを大切にしています。単に品物の価値を査定するだけでなく、その背景にある物語も一緒に拝見させていただくことで、より深い評価へと繋がると考えているからです。
もしご自宅に眠っている骨董品や美術品がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。専門の査定士がお客様のお品物の価値を丁寧に拝見し、適正な価格で買取させていただきます。今回の染付の鉢のように、お客様の思いを次の世代へと繋ぐお手伝いができれば幸いです。
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