
マイセン 磁器人形
先日、お客様がお持ちになったマイセンの磁器人形は、優雅な女性が食卓でくつろぐ様子を表現した、大変美しい逸品でした。
この作品は、18世紀後半のロココ様式が色濃く反映されており、その繊細な造形と華やかな彩色に目を奪われます。女性が身につけている衣装は、当時の流行を忠実に再現しており、コルセットやフリル、そして豪華な花柄のスカートが、作品全体に優雅さと華やかさを添えています。
人形の表情もまた見事です。少し物思いにふけるような、あるいは何かを静かに味わっているかのような、奥行きのある表情が表現されています。指先まで細やかに造形されており、動き出しそうな生命感を感じさせます。また、傍らに置かれた小さなテーブルや、その上の果物とボトルも、作品の物語性を豊かにしています。
今回の査定のポイントはいくつかありました。まず、作品の裏側にあるマイセンの交差した剣のマーク(カケ)は、マイセン窯が製作したことを証明する重要な手掛かりとなります。次に、作品の状態です。古い作品であるため、入念にチェックしました。目立つダメージは見当たらず、保存状態は良好でした。オリジナルの彩色が鮮やかに残っていることも、評価に繋がりました。
ご自宅に眠っているマイセンやその他の古美術品、陶磁器がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤の無料査定をご利用ください。お客様の大切なコレクションを、一つひとつ丁寧に、そしてその価値を最大限に評価させていただきます。専門の査定士が、お客様の思い出と共に、真摯に対応させていただきます。
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