
九谷焼 銘々皿
先日、お客様より「九谷焼 色絵草花文様 銘々皿」をお譲りいただきました。
このお品は、九谷焼の伝統的な技法と現代的な意匠が融合した、大変魅力的な銘々皿です。九谷焼といえば、その特徴である「九谷五彩(赤、紺青、緑、黄、紫)」を用いた、力強く華やかな絵付けが有名ですが、今回のお皿は、白磁の余白を活かした繊細な筆遣いが目を引きます。
五枚のお皿には異なる草花が描かれています。それぞれ大胆な構図ながらも落ち着いた色彩で、気品を感じさせます。
これらの絵付けは、単なる模様ではなく、草花の絵により季節の移ろいを、丁寧に写し取ったかのようです。九谷焼の職人技の高さが随所に感じられます。また、お皿の縁をぐるりと囲む濃い茶色の太い線と下部の青い帯が、全体を引き締め、モダンな雰囲気を醸し出しています。
銘々皿は、来客時のお菓子や料理を載せるのに使われることが多く、このような美しいお皿は、使う人の心を豊かにしてくれることでしょう。
古いものには、その時代を映し出す美しさや、作り手の想いが詰まっています。ご自宅に眠っている骨董品や美術品、価値が分からない陶磁器などがございましたら、ぜひ一度、古美術永澤の無料査定をご利用ください。専門の査定士が、一点一点丁寧に拝見し、適正な価格をご提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
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