
高麗青磁象嵌油壺
高麗青磁象嵌油壺(こうらいせいじぞうがんゆつぼ)です。高麗青磁は、その独特の翡翠色の釉薬と精緻な象嵌技法で世界的に高く評価されています。油壺は、当時高貴な女性たちが髪油を入れるために使われていました。
今回のお品は、典型的な高麗青磁の特徴を備えた壺で、全体に施された象嵌装飾が非常に印象的です。象嵌とは、素地に文様を彫り込み、そこに白土や黒土を埋め込んで装飾する技法で、高麗青磁の最も特徴的な技術の一つです。この碗には雲鶴文と思われる文様が全面に施されており、鶴が雲間を舞う様子が優雅に表現されています。
高麗青磁は10世紀から14世紀にかけて朝鮮半島で制作された陶磁器で、特に12世紀に最盛期を迎えました。中国の青磁技術を受け継ぎながらも、独自の象嵌技法を発展させ、世界でも類を見ない芸術的な陶磁器として発展しました。当時の高麗王朝では、青磁は宮廷や貴族階級で珍重されました。
古美術永澤では、朝鮮陶磁器に精通した査定士が、豊富な知識と経験をもとに適正な査定を行っております。高麗青磁をはじめとする朝鮮陶磁器の買取をお考えの際は、ぜひ古美術永澤にご相談ください。大切にされてきた美術品を次の世代へと繋げるお手伝いをさせていただきます。
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