
薩摩焼
先日、お客様より、素晴らしい薩摩焼の作品をお預かりいたしました。
この蓋付きの湯呑みの最大の特徴は、金彩をに用いた繊細な絵付けにあります。まるで錦織物のように緻密に描かれた草花文様は、当時の絵師の卓越した技術を物語っています。
薩摩焼は、1598年頃に朝鮮半島からやってきた陶工によって始まったとされています。幕末から明治にかけて、華やかな絵付けの施された作品が海外へ輸出されるようになります。これは、当時日本が海外との貿易を本格的に開始し、日本の美術品が欧米で絶大な人気を博したことに起因します。薩摩焼は、1867年のパリ万博に出品され、その独特の質感と精緻な装飾が西洋のコレクターに高く評価され、「SATSUMA」として世界的なブランドを確立しました。
薩摩焼の査定においては、作品がどの時代に制作されたのかが重要となります。また、絵付けの状態、金彩の剥離の有無など、保存状態を丁寧に拝見します。
今回の作品は、まさに日本と海外の交流の歴史を物語る貴重な一点です。もし、ご自宅に古い陶磁器や古美術品があり買取をお考えでしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。皆様の大切なお品物との出会いを、心よりお待ちしております。
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