九谷焼 瓢形 花入

九谷焼の瓢形花入

九谷焼 瓢形 花入

陶磁器買取 2025.09.22

先日、九谷焼の瓢形花入を買取させていただきました。瓢箪(ひょうたん)を模した愛らしい形状の花入で、九谷焼の伝統的な色彩豊かな絵付けが施された美しい作品です。

このお品の最大の特徴は、白い磁器の地肌に散りばめられた色鮮やかな文様にあります。青で描かれた文様や幾何学模様の円形装飾、朱赤の地に金彩で文字が施された円形の文様、そして緑青色の蓮華文など、九谷焼らしい多彩な色使いが見事に調和しています。これらの文様は伝統的な九谷五彩(赤・黄・緑・紫・紺青)の技法を用いて描かれており、職人の高い技術力を物語っています。

瓢形という形状も興味深く、古来より瓢箪は縁起物として親しまれてきました。「六瓢」(むびょう)が「無病」に通じることから健康長寿の象徴とされ、また実用的な容器としても使われていた歴史があります。この花入では、瓢箪の自然なくびれを巧みに再現し、上部の細い首部分から下部の膨らんだ胴部分にかけて、絵付けの配置も計算されています。

九谷焼は江戸時代前期の1655年頃に石川県の九谷村で始まったとされる色絵磁器の代表格です。一度途絶えた後、19世紀に入って再興九谷として復活し、現在まで脈々と受け継がれてきました。その特徴である鮮やかな上絵付けの技法は、日本の色絵磁器の中でも独特の地位を占めています。明治期には海外への輸出も盛んに行われ、「ジャパンクタニ」として世界的にも知られるようになりました。

九谷焼の査定におけるポイントは、まず窯元や作家の確認です。次に絵付けの技法と状態を確認します。九谷焼特有の盛り上げ技法や金彩の使用、色の鮮やかさや筆致の丁寧さなどを拝見します。また、器形の美しさや焼成の具合、釉薬の発色状態も重要な査定要素となります。さらに、時代性も価値を左右する要因で、古九谷、再興九谷、現代作品それぞれに異なる評価基準があります。

このような九谷焼の瓢形花入は、茶道具としての需要もあり、伝統工芸品としての文化的価値と実用性を兼ね備えた作品として、多くのコレクターや愛好家から注目を集めています。古美術永澤では、このような貴重な九谷焼作品を適正な価格で買取させていただいており、お客様からの信頼をいただいております。

ご自宅に、九谷焼や古い陶磁器があり、買取をお考えでしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門の査定士が丁寧に拝見し、その価値を最大限に評価させていただきます。

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