
伊万里焼の壺 一対
この度、お客様から、美しい伊万里焼の壺、一対をお譲りいただきましたので、ご紹介いたします。
ふっくらとした胴体に、優雅に広がる口縁部を持つ独特の形状。何よりも目を引くのは、その絢爛豪華な絵付けです。金彩を贅沢に用いて描かれた、細密な人物や風景の描写は、まさに職人技の極みと言えるでしょう。一対で残されているという点も、希少価値が高いと言えます。
伊万里焼は、現在の佐賀県有田町を中心に焼かれた磁器の総称で、その名は積み出し港であった伊万里港に由来します。江戸時代初期、朝鮮から渡来した陶工・李参平によって有田の泉山で良質の陶石が発見されたことが、その歴史の始まりでした。以来、日本国内はもちろんのこと、ヨーロッパをはじめとする海外にも盛んに輸出され、その美しさは「IMARI」の名で世界中に知れ渡ることになります。
今回の伊万里焼は、金彩を多用した豪華絢爛な「金襴手(きんらんで)」と呼ばれる様式です。
査定においては、まず、保存状態です。ヒビや欠け、金彩の剥がれがないか、また、一対で揃っているかといった点も重要な要素です。次に、絵付けの緻密さや、使われている顔料の質、金彩の量など、職人の技術の高さが評価に直結します。そして、「時代背景」も、査定のポイントとなります。
古美術品には、持ち主の数だけ物語があります。もしご自宅に眠っているお品物がございましたら、ぜひ一度、私ども古美術永澤にお見せください。お客様の大切なお品に秘められた価値を、丁寧に読み解き、誠心誠意査定させていただきます。
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