
浅野陽 (あさの あきら) 作の椿図 陶板
この度、お客様より、浅野陽 (あさの あきら、1923-1997)による椿図陶板を買取させていただきました。桐箱に収められた作品は、独特の色彩感覚と大胆な構図が印象的な一品です。
浅野陽は現代日本を代表する陶芸家の一人として知られています。伝統技法を踏まえつつ絵画的な感性を生かした作風で、陶板にも意欲的に取り組んだ作家です。絵画的要素を取り入れた陶板にも制作の幅を広げました。
今回の椿図陶板は、赤褐色の椿の花を中心に、濃淡のある茶褐色の葉が力強く配置されています。背景の白い釉薬との対比が美しく、平面でありながら立体感を感じさせる作品に仕上がっています。また、花芯に上絵金彩を施しています。
陶板は壁掛けや飾り板として鑑賞されることを目的とした作品形態で、江戸期にも陶額・陶板状の作例が見られ、茶席の飾りなどに用いられました。現代においては、陶芸家の絵画的表現の場として重要な位置を占めています。浅野陽の陶板作品は、椿という日本的なモチーフを現代的な感覚で表現した本作品は、和洋を問わず様々な空間に調和する普遍的な魅力を持っています。
査定では作家の真贋確認が最も重要です。箱書きの筆跡や印章、作品の技法や釉薬の状態などを総合的に判断いたします。また、作品の保存状態も重要な要素となります。
古美術永澤では現代作家の陶芸作品も積極的に買取を行っております。査定は無料で承っておりますので、ご自宅に眠っている陶芸作品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。豊富な知識と経験を持つ査定士が、丁寧に拝見させていただきます。
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