
六兵衛窯 椀
京都の名窯、六兵衛窯による味わい深い椀を買取させていただきました。
このお品は、白と黒の釉薬が織りなす格子模様の意匠と、貫入の表情が相まって、静謐ながらも力強い雰囲気を醸し出しています。高台内にはしっかりと窯印が押されています。
六兵衛窯、すなわち初代・清水六兵衛家が、江戸時代中期の明和年間(1771年)に京都五条坂に開窯して以来、250年以上にわたり京焼の本流として確固たる地位を築き上げてきた名跡です。
歴代当主は、伝統的な京焼の技法を継承しつつも、各々の時代精神を取り入れ、常に新しい試みに挑み続けてきました。特に近代以降は、六代・清水六兵衛が「玄窯叢花瓶」で日本芸術院賞を受賞するなど、現代陶芸の発展にも大きく貢献しています。この椀からも、脈々と受け継がれてきた京焼の雅な美意識と、土の持つ温かみが感じられます。
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