
和太守卑良による「泰葉文器」です。本作は、柔らかな色調と複層的な文様が特徴的な「泰葉文(やすはもん)」によって装われた作品で、彼の後期作にみられる穏やかな美と造形の調和が感じられます。全体に緊張感のある立ち上がりを見せつつ、表面の文様は葉が流れるように重なり合い、まるで自然の呼吸を写し取ったような静けさを湛えています。
和太守卑良(1944–2008)は、伝統陶芸の形式にとらわれず、器を通して空間を表現する現代陶芸家です。彼の作品には「杉文」「流三文」「泰葉文」など独自の文様が存在し、それぞれが自然の秩序や生命のリズムを抽象化したものとして知られています。
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