
柳海剛(ユ・ヘガン、本名:柳根瀅)による高麗青磁 三脚香炉
韓国陶芸界の至宝、柳海剛(ユ・ヘガン、本名:柳根瀅)による高麗青磁 三脚香炉をお譲りいただきました。
このお品は、高麗青磁の特徴である美しい翡翠色の釉調と、細部にまでこだわった意匠が際立つ逸品です。
高麗青磁は、かつて高麗王朝時代(918年~1392年)に最盛期を迎えましたが、その後、技術が途絶えてしまいました。柳海剛は、その失われた高麗青磁の技法の復元に生涯を捧げ、多大な功績を残した現代韓国陶芸を代表する作家です。
1894年にソウルに生まれ、幼少の頃に見た高麗青磁の美しさに魅せられて以来、全国の古窯跡を調査し、象嵌や二重透かし彫りといった高度な技法を研究しました。その努力が実を結び、彼は、京畿道(キョンギド)無形文化財の保持者(韓国では「人間文化財」とも称される)に認定され、高麗青磁を現代に蘇らせた「海剛」として知られています。
本作のような三脚香炉は、古来より仏事や茶席で用いられ、その形や装飾には祈りや雅な趣が込められています。本作は、蓋の上部に配された愛らしい造形の鈕 (つまみ)と、側面の洗練された透かし彫りが特徴的で、海剛の卓越した成形技術と、深みのある青磁釉が奏でる美しい調和を堪能できます。
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