
十四代 柿右衛門による花瓶
丸みを帯びた優美な胴に、鮮やかな色彩で花々が描かれた、まさに柿右衛門様式の真骨頂ともいえる花瓶を買取させていただきました。柿右衛門様式は、日本の陶磁器の歴史において重要な位置を占める色絵磁器の様式であり、その特徴は、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色の素地と、赤を主調とした透明感のある上絵付けにあります。
この華やかな作風は、17世紀後半に酒井田柿右衛門によって確立され、ヨーロッパの王侯貴族をも魅了し、マイセンなどの海外窯にも影響を与えたことで知られています。
十四代 柿右衛門(酒井田柿右衛門、1934-2013年)は、その伝統を継承しつつ、現代的な感性を加味した独自の作品世界を築き上げました。彼の技術は、伝統の「濁手」の再現と継承に力を注ぎ、国の重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されています。
私ども古美術永澤では、このように歴史的・芸術的価値の高い作品を、熟練の査定士が丁寧に拝見いたします。柿右衛門様式をはじめとする陶磁器の査定・買取をご検討の際は、ぜひご相談ください。お客様の大切なお品物を、次の愛好家へと橋渡しできるよう、誠心誠意対応させていただきます。
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