
新羅印花文花瓶(しらぎ いんかもん かびん)
貴重な新羅印花文花瓶(しらぎ いんかもん かびん)をお譲りいただきました。素朴ながらも洗練された美しさを放つ、大変魅力的なお品です。
新羅(しらぎ)は、紀元前1世紀から10世紀にかけて朝鮮半島に存在した古代国家であり、その時代に作られた陶磁器は、独特の力強さと技術の高さが特徴です。
この花瓶のように、器の表面全体に、スタンプのような道具を用いて幾何学的な文様を施す「印花文」の技法は、新羅土器の代表的な装飾技法です。無釉で焼き締められたその灰色がかった肌合いは、見る者に静かで深い印象を与えます。
この花瓶は、均整の取れた堂々たる器形に、細かく、そして規則正しく施された印花文が美しい陰影を生み出しています。当時の職人が一つ一つ丁寧にスタンプを押したであろう跡からは、単なる装飾を超えた、生活に根ざした人々の美意識が感じられます。口縁部が外側に開いた、古格ある佇まいも魅力の一つです。
私ども古美術永澤では、このように歴史的な価値を持つ古美術品の査定・買取を承っております。お手元に買取をお考えのお品物がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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