
柿右衛門様式の花瓶
絵画のように美しい柿右衛門様式の花瓶をお譲りいただきました。
今回のお品は、白磁の温かみのある生地に、余白を活かしつつも力強く描かれた花鳥文様が目を引きます。丸みを帯びた花瓶全体に、鮮やかな赤、青、緑、黄などの色絵が映える「濁手(にごしで)」と呼ばれる乳白色の素地が使われているのが特徴です。
赤や青の菊などの花々や鮮やかな群青の鳥が太い黄色の枝にとまるさまは、華やかでありながら品格を感じさせます。
「柿右衛門様式」は、江戸時代初期に肥前国(現在の佐賀県)の有田で、酒井田柿右衛門により確立された色絵磁器の様式です。その洗練されたデザインと技術は、17世紀後半から18世紀初頭にかけてヨーロッパの王侯貴族をも魅了し、マイセンをはじめとする各地の窯業に大きな影響を与えました。
古美術永澤では、古伊万里、鍋島、そして今回の柿右衛門様式といった、日本の伝統的な陶磁器を高く評価しております。ご自宅に眠る陶磁器や古美術品などの買取をご検討でしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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