幸兵衛窯 ペルシア色絵 陶額

幸兵衛窯の美しい「ペルシア色絵 陶額」をお譲りいただきました。

鮮やかなコバルトブルーを基調とし、細やかな金彩と多色の絵付けが施されたこの陶額は、一見して異国情緒溢れる魅力に目を奪われます。中央には、冠を戴き楽器を奏でる人物が描かれており、その周りには、優雅な鳥と草花が囲む、華やかな楽園のような情景が繰り広げられています。

本作は、六代 加藤卓男（かとう たくお、1917-2005年）の時代、あるいはその技術を継承した作品と見られます。六代 加藤卓男は、人間国宝に認定された、日本の陶芸界の巨匠です。彼は、戦後途絶えていた正倉院の三彩や、ペルシア陶器のラスター彩、青釉、色絵といった、世界的に失われた技法の復元に情熱を注ぐなど多くの功績を残しました。

幸兵衛窯のペルシア色絵は、こうした加藤卓男の歴史的な偉業を背景に持ちます。日本の卓越した陶芸技術と、古代ペルシアの華麗な意匠と色彩感覚とが融合した、まさに東西文化の粋を集めた逸品です。

古美術永澤では、今回のような人間国宝ゆかりの陶磁器や名窯作品の査定・買取を承っております。買取をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

陶磁器の買取はこちら >