
新羅素焼壺 (しらぎすやきつぼ)
新羅素焼壺 (しらぎすやきつぼ) という大変貴重な古美術品をお譲りいただきました。素朴ながらも堂々とした佇まい、ざらりとした肌合いが歴史の重みを静かに物語る逸品です。
新羅(紀元前57年~紀元935年)は、朝鮮半島で三国時代を経て栄えた王朝であり、その陶器文化は独特の進化を遂げました。この素焼壺に見られる無釉薬で焼き締められた素地の質感は、新羅陶器の大きな特徴の一つです。釉薬をかけずに高温で焼き締めることで生まれる土本来の温かみと、控えめながら力強い造形美は、現代の私たちにも強く訴えかける魅力を持っています。
この壺は、装飾を極力排した丸みを帯びた形状が特徴で、新羅土器に見られる飾り気のない簡素な美意識を体現しています。当時の技術水準を偲ばせる肌理(きめ)の細かさと、長い年月を経て付着した味わい深い風合いが、まさに時の芸術としての魅力を感じさせます。
古美術永澤では、このような時代を超えた価値を持つ古美術品の査定・買取を承っております。ご自宅に眠る価値あるお品物の買取をご検討でしたら、ぜひ古美術永澤にご相談ください。
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