六兵衛窯 亀甲窯変花瓶

由緒ある六兵衛窯の「亀甲窯変 (きっこうようへん) 花瓶」をお譲りいただきました。

この花瓶はすらりとした円筒形の姿をしており、最大の特徴はその釉薬の美しさにあります。黒や茶褐色の下部から上部にかけては赤褐色が複雑に流れ込み、まるで木目や亀の甲羅のような文様が現れています。

その文様から「亀甲窯変」と呼ばれます。これは、登り窯の中で炎と灰が織りなす偶然の芸術であり、窯の中の炎の当たり方や温度の変化によって一つとして同じものが生まれない、一期一会の景色として珍重されています。

この花瓶を生み出した六兵衛窯は、京都の陶芸界において、約250年もの長きにわたり走り続けてきた名門中の名門です。初代・清水六兵衛から現代に至るまで、代々が革新的な作風と高い技術を受け継ぎ、「京焼」の伝統を守りつつも新たな表現を追求し続けてきました。

この花瓶が持つ重厚な色合いと洗練された造形には、脈々と続く清水六兵衛が培ってきた、揺るぎない品格と技術が凝縮されています。

ご自宅に眠っている骨董品や美術品、特に京焼、楽焼、清水六兵衛作品の買取をご検討でしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。

陶磁器の買取はこちら >