
色絵金彩 漢詩賢人図 急須
「色絵金彩 漢詩賢人図 急須」をお譲りいただきました。
蓋には元代の画家・書家である郭畀(かくひ)の詩句「清吟夜煮茶(心を澄ませて静かに詩歌を口ずさみながら、夜にひとりゆっくりとお茶を淹れる」が書かれています。
胴部には南宋の詩人・陸游の作品『閑中』の一句「門無客到惟風月、案有書存但老荘」と中国の文人の閑雅な暮らしぶりが描かれています。
漢詩は「門には訪れる客もなく、ただ風月(自然の風景)がもてなしてくれる。机の上には書物があるが、それは老荘(老子と荘子)の書ばかりである」という意味で、俗世間を離れ、自然を友として悠々自適に読書を楽しむ隠遁生活の境地が詠まれています。
当時の知識人が好んだ文人趣味が反映された意匠です。
このような漢詩や賢人を題材とした色絵の煎茶器は、江戸時代後期から明治時代にかけて、日本の文人たちの間で煎茶文化が隆盛した時期に多く制作されました。
中国の文人文化への憧憬から生まれたこれらの器は、日本各地の職人や窯元によって作られ、現代の骨董・美術品市場でも親しまれています。
古美術永澤では、こうした煎茶道具の査定・買取を承っております。お道具の整理や売却をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
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