
河井武一 黒茶碗
近代日本陶芸界において足跡を残した河井寛次郎の甥であり、長年彼を支え続けた陶芸家・河井武一(かわい たけいち、1908-1989年)による黒茶碗です。
武一は、寛次郎の工房である京都の鐘溪窯で長年にわたり師の助手を務め、その技法と芸術精神を受け継ぎました。独自の作風を展開してからも民藝の意匠を大切にし、実用的でありながらも独自の表現を備えた器を残しています。
この茶碗は、深く艶やかな黒釉が掛けられており、漆黒の質感と力強い造形が調和しています。寛次郎の手法を思わせる風格の中に、武一ならではの作風が表れています。
昭和の陶芸界で柳宗悦らが推進した民藝の精神は、寛次郎から武一へと受け継がれました。本作はまさに、その歴史と師弟のつながりを感じさせる作品といえます。
古美術永澤では、河井武一をはじめとする民藝陶芸の作品を幅広く取り扱っております。専門の知識を持つ査定士がお客様の大切なお品物を丁寧に拝見いたしますので、ご売却を検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
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