
古九谷色絵 舟人物文角皿
古九谷の「色絵 舟人物文角皿」をお譲りいただきました。
本品は、独特の色彩と構図が特徴的です。緑や黄、紫といった多彩な上絵具が、白磁の余白を活かしながら的確に施されています。
中央には、水際に佇む人物が描かれておりますが、菅笠(すげがさ)に蓑(みの)を羽織っていることから、渡し船の船頭ではないかと思われます。皿の周囲に配された色彩豊かな葡萄の文様と相まって、秋口の少し肌寒い水辺の空気も漂ってくるような意匠です。
四隅の角を落とし、一部に切り込みを入れたような変形皿の形状も目を引きます。
古九谷の歴史は、江戸時代初期にまで遡ります。加賀の地で藩の工芸政策の一環として独自の磁器が焼かれ始めました。初期の古九谷は、力強く独創的な色絵装飾を特徴としています。今回ご紹介した角皿も、その時代の美意識や表現様式を今に伝えています。
古美術永澤では、古九谷をはじめとする、骨董品や美術品の買取を行っております。もし、ご自宅に眠っているお品物がございましたら、ぜひ一度古美術永澤へご相談ください。
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