乾隆年製 蕎麦釉

乾隆年製(けんりゅうねんせい)蕎麦釉(そばゆう)の花器をお譲りいただきました。

乾隆帝は清朝第6代皇帝として在位した期間（1735-1796年）に、芸術への造詣が深く、数々の名品を生み出させたことで知られています。

蕎麦釉とは、黄緑色に小黒斑のある釉薬で、蕎麦に似ていることからその名が付けられました。この独特な色合いは、宋代から続く伝統的な青磁の技法を継承しながらも、清朝独自の美意識を反映しています。

乾隆期に製作された陶磁器は技術的完成度、芸術性ともに大変高く評価されています。特に宮廷用に作られた作品は、最高の材料と技術を駆使して制作されたため、現代においても高い価値を保っています。

買取させていただいた蕎麦釉の花器も、その精緻な造形と均一な色調が特徴的で、乾隆期の官窯で作られた逸品と考えられます。底部には「大清乾隆年製」の六文字篆書款が入っており、その真贋を裏付けています。

近年、中国経済の発展と共に自国の文化財への関心が高まり、特に乾隆期を含む清朝中期の陶磁器は国際市場で高額で取引されるようになりました。

古美術永澤では以下のポイントに注目して査定を行っています。

・年代の真贋性：款識や胎土、釉薬の特徴から制作年代を見極めます

・保存状態：ヒビ、欠け、修復歴の有無を確認します

・芸術的価値：デザイン、技術的完成度、希少性を総合的に判断します

・来歴：由緒ある旧家や著名なコレクションからの出自であれば価値が上がります

ご自宅に眠る中国陶磁器、特に乾隆年製や他の清朝期の作品をお持ちの方は、その価値を適正に評価させていただきます。古美術永澤では中国陶磁器専門の査定士が在籍しており、お気軽にご相談いただけます。出張買取、宅配買取も承っております。

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