
謝稚柳(しゃちりゅう) 花鳥図
中国近代絵画界の著名な画家である謝稚柳(しゃちりゅう 1910-1997)の花鳥図をお譲りいただきました。
本作では竹林の中で枝に止まる小鳥が描かれており、謝稚柳が得意とする花鳥画の典型的な構図となっています。淡い色彩で描かれた鳥の羽毛の質感や墨の濃淡を巧みに使い分けた竹の葉の描写には、長年培われた確かな技術が見て取れます。
謝稚柳は江蘇省常州出身で、20世紀の中国画壇で活躍した画家です。特に花鳥画において独自の画風を確立し、伝統的な中国画の技法に現代的な感覚を融合させた作風で知られています。また書画鑑定家としても著名で、多くの古典作品の真贋判定に携わりました。詩画に通じ、その教養の深さは作品にも反映されています。
本作品の買取査定では、真贋の確認のほか、次の点を重視いたしました。
保存状態: 若干の経年変化は見られるものの、大きな汚れや破損がなく、良好な保存状態でした。
市場価値: 近年、中国掛け軸のコレクターを中心に謝稚柳作品への関心が高まっており、国際的なオークション市場でも安定した需要があります。
作品の完成度: 構図の完成度が高く、詩書画が一体となった文人画の理想を体現した秀作として評価いたしました。
古美術永澤では中国書画の専門知識を持つ査定士が在籍しており、謝稚柳をはじめとする近現代中国画家の作品を適正価格で買取いたします。お手持ちの中国美術品の価値についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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