
大明萬暦年製の青花磁器
明朝後期の萬暦年間(1572-1620年)に製作された青花磁器の皿をお譲りいただきました。底部に「大明萬暦年製」の款識が記された格調高い作品です。
この皿は萬暦青花の典型的な特徴を備えています。中央部分は、山水風景の中に人物が描かれており、中国古典文学の一場面を表現したものと推察されます。周囲を流れる雲気文や樹木の表現は、萬暦期の絵付け師の高い技術力を示しています。
注目すべきは、外縁部に施された龍文装飾です。描かれた二匹の龍は、吉祥文様であり、皇帝の権威を象徴する意匠として珍重されました。龍の鱗や髭の一本一本まで丁寧に描き込まれており、上流階級用の器としての格式の高さがうかがえます。
萬暦年間は明朝磁器の黄金期の一つとされ、この時代の青花磁器は高く評価されています。特に人物や龍文が組み合わされた皿は、富裕層向けに製作された高級品で、現在でもコレクターの間で需要があります。
この作品は保存状態も良好で、釉薬の発色も美しく、萬暦青花特有の深みのある色調が見られます。
萬暦期の作品を査定する際は、胎土の質感、釉薬の発色、絵付けの筆致、そして款識の書体など、複数の要素を総合的に判断する必要があります。古美術永澤では、今後とも、皆様の大切な美術品を丁寧に査定し、ご満足いただける取引を心がけてまいります。もし、お手元に中国磁器があり買取をお考えの方は、ぜひ、中国磁器専門の目利きのいる古美術永澤へご相談ください。
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