
八大山人(はちだいさんじん)の柿鳥図
八大山人(はちだいさんじん)の柿鳥図掛け軸をお譲りいただきました。
八大山人は明末期から清初期を代表する文人画家の一人で、その独特な画風は後の中国絵画史に大きな影響を与えました。
本作品は、水墨による簡潔で力強い筆致が印象的です。柿の木と実が描かれ、枝に小鳥が止まっている構図となっています。八大山人特有の表現で、小鳥の目は特徴的な描き方がされており、その愛らしくも個性的な表情は八大山人ならではの魅力を醸し出しています。
筆使いは自由闊達で、墨の濃淡を巧みに使い分けながら、最小限の線で最大限の表現効果を生み出しています。特に柿の枝葉の描写では、大胆な筆の運びと墨のにじみを活用し、秋の実りを感じさせる豊かな表現となっています。
掛け軸の保存状態は良好で、本紙に大きな損傷は見られません。経年による多少の褪色はありますが、これもむしろ古美術品としての風格を醸し出しています。
八大山人の作品は国際的にも高く評価されており、近年のオークション市場では高額で取引される例もあります。本作品についても、その芸術的価値と保存状態の良さを総合的に評価し、適正価格での買取をさせていただきました。
古美術永澤では、このような貴重な中国古美術品の査定・買取を専門的に行っております。八大山人をはじめとする明清時代の文人画家の作品をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な目利きが、作品の真価を適切に評価いたします。
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