斉白石

近代中国画壇の巨匠・斉白石（さい はくせき・せい はくせき、1864-1957）による荔枝（レイシ）図をお譲りいただきました。斉白石は20世紀中国画壇を代表する画家として国際的にも高く評価されており、その作品は世界各地のオークションで高値で取引されています。

本作品は斉白石が得意とした花鳥画で、荔枝の実と葉を巧みに描いた水墨淡彩画です。右側には特徴的な赤い実が房状に垂れ下がり、緑の葉との対比が美しく表現されています。左側には斉白石自身による詩文が力強い筆致で書かれており、書画一体となった完成度の高い作品です。

斉白石の作品の魅力は、伝統的な中国画の技法を基盤としながらも、独自の写実性と現代性を融合させた点にあります。特に本作品では、荔枝の質感や重量感を見事に表現し、観る者に実際の果実の瑞々しさを感じさせる技巧が光っています。

斉白石作品は近年、コレクターを中心に需要が急増しています。本作品についても、保存状態、作品の完成度、署名・印章の真正性などを総合的に検討し、適正な評価額で買取させていただきました。

斉白石作品の鑑定では、筆致の特徴、印章の形状と押印の状態、用紙の質感、さらには題材の選択や構図の特徴などを総合的に判断いたします。古美術永澤では中国美術に精通した専門鑑定士が在籍しており、科学的分析も併用して慎重に真贋判定を行っています。

中国近現代美術品の市場価値は年々上昇傾向にあり、特に斉白石のような巨匠の作品は大変注目されています。古美術永澤では、このような貴重な美術品を適正価格で買取し、次世代へと受け継ぐお手伝いをさせていただいております。中国美術品の買取をご検討の際は、ぜひ古美術永澤までご相談ください。

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