
白玉製の帯鉤(たいこう)
先日、お客様より、白玉製の帯鉤(たいこう)をお譲りいただきました。帯鉤とは、古代中国において衣服の帯を留めるための装身具であり、その素材や装飾から持ち主の地位や権力を示すものでした。
お持ち込みいただいた帯鉤は、なめらかな白玉の質感が美しく、全体にわたって精緻な彫刻が施されています。目を引くのは、その装飾性の高さです。獅子が躍動感あふれる姿で彫り出されています。獅子たちはそれぞれ異なる表情を見せ、細部に至るまで丁寧に作り込まれていることから、当時の工匠の高い技術と美意識がうかがえます。
このような躍動的な獅子文様は、縁起の良いモチーフとして珍重されました。
保存状態は良好で、経年による擦れは見られるものの、白玉特有の艶やかさは損なわれることなく、細部の彫刻もクリアに残っていました。最終的に、お客様にご納得いただける査定額を提示させていただき、お譲りいただく運びとなりました。
古美術品は、単なる古いモノではありません。それぞれの品に宿る歴史や文化、そして作り手の想いが詰まった、唯一無二の存在です。今回お譲りいただいた白玉製帯鉤も、清朝期の高度な玉器製作技術と、当時の人々の美意識を今に伝える貴重な資料となるでしょう。
古美術永澤では、中国美術品、特に玉器の買取を強化しております。ご自宅に眠っている骨董品や美術品がございましたら、ぜひ一度お問い合わせください。専門知識を持った査定士が、お客様の大切なお品物を一点一点丁寧に拝見し、適正な価格で買取させていただきます。査定は無料です。お気軽にご相談ください。
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