
象嵌(ぞうがん)木箱
先日、お客様よりお譲りいただいたのは、繊細な象嵌(ぞうがん)細工が施された木箱です。
象嵌とは、異なる素材を嵌め込むことで模様や絵柄を表現する高度な装飾技法です。この木箱においては、木地の上に、さまざまな素材で、人物の表情や衣服の質感、そして山々までが精緻に表現されています。特に注目すべきは、人物たちの生き生きとした表情と、流れるような衣のひだの表現です。長い年月を経てもなお色褪せないその美しさは、当時の工芸技術の高さと、職人の卓越した技量を物語っています。
この木箱は、単なる工芸品としてだけでなく、長い時間を経て私たちのもとに届いた「時の重み」と、それが刻んできた「物語」を内包しています。かつてこの箱を所有し、愛でた人々の思いや、時代ごとの文化、美意識が、この小さな箱の中に凝縮されているかのようです。
今回のような素晴らしい中国古美術品はもちろんのこと、ご自宅に眠っている骨董品や美術品、茶道具など、買取をお考えの品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門知識を持つスタッフが一点一点丁寧に査定し、お客様にご満足いただける適正価格で買取させていただきます。
「これは価値があるのだろうか?」と迷われるようなお品でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。思わぬ価値が見つかるかもしれません。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
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