
染付の龍文(りゅうもん) 植木鉢
先日、お客様から、見事な染付で龍文様が描かれた三足の植木鉢をお譲りいただきました。
白地にコバルトブルーで描かれた龍の姿は非常に力強く、動き出しそうな躍動感に満ちています。周囲には瑞雲(ずいうん)が配され、龍が天を翔ける様を見事に表現しています。このような龍と瑞雲の組み合わせは、古来より吉祥の象徴とされ、持ち主に幸福をもたらすと考えられてきました。
また、この植木鉢の特徴は、底部に三つの足が設けられている点です。三足の器は安定感が増すだけでなく、古くから祭器や高貴な調度品に用いられることが多く、その造りからも格調の高さがうかがえます。このような意匠は、単なる植木鉢としてだけでなく、美術品としての価値を高めています。
白磁の釉薬(ゆうやく)は潤いがあり、しっとりとした光沢を放っています。染付は深みのある発色で、長年の時を経てきたことによる独特の風合いが魅力です。細部にわたる絵付けの丁寧さからは、当時の職人の高い技術と美意識が感じられます。
今回の植木鉢は、状態も良好でした。カケやヒビなどもなく、大切に扱われてきたことが一目でわかりました。お客様からは、「ずっと大切にしてきたものなので、価値を分かってくれる人に譲りたい」とのお言葉をいただきました。私ども古美術永澤は、お客様の想いと共に、品物の持つ歴史や文化的な価値を正しく評価し、次へと繋ぐお手伝いをさせていただいております。
今回のお品は、美術品としての価値はもちろんのこと、その歴史的背景や意匠の素晴らしさから見ても、大変希少性の高い逸品と言えます。
お手元にご不要になった古美術品はございませんか?「これは価値があるのかな?」と迷われた際も、ぜひ一度、私ども古美術永澤にご相談ください。専門知識を持った査定士が、一点一点丁寧に拝見し、適正な価格で買取させていただきます。お客様の大切な品物を、次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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