呉昌碩作 掛け軸 牡丹と水仙

呉昌碩

清末民初を代表する巨匠・呉昌碩による牡丹と水仙の掛軸です。呉昌碩は書・画・印を一体とした「三絶」の芸術家として知られ、その花卉画は文人画と吉祥画を融合させた独自の世界観を築き上げています。

本作では、上部に豪華に咲き誇る赤い牡丹、下部に清らかな水仙、そして中央には重厚な奇石が描かれています。牡丹は富貴(※ふうき:社会的地位や名声、華やかさを兼ね備えた理想の境遇のこと。古来、中国では富と高い地位を幸福の象徴として用いられました)や繁栄の象徴として古来より「花王」と称され、吉祥の意を持ちます。一方、水仙は冬から春にかけて咲くことから清廉や高潔を象徴し、中国では、文人や詩人が理想とした「世間の名利や俗事を避け、自然の中で閑雅に暮らすこと」を託した花として愛好されてきました。そして奇石は、自然の造形美と精神性を象徴する文人趣味の表現であり、鑑賞と精神修養の対象とされました。

牡丹と水仙という対照的な花を奇石と組み合わせることで、富貴と清雅、華やかさと慎ましさ、俗と雅といった両極が画面に調和し、呉昌碩独自の文人画的世界が顕されています。この構成は、ただの花の絵にとどまらず、画家自身の思想や美意識を映し出すものとなっています。

 

呉昌碩作品の買取はこちら

中国美術買取の買取実績一覧に戻る

関連買取実績

ご相談・お申込みはこちらまで

ご相談・お申込み

経験豊富なオペレーターがご対応します

0120-08-5108 営業時間 : 8:30〜17:30 年中無休 買取も、年中無休でご訪問

お電話以外での査定依頼

品数の多い方おすすめ

毎月、東京目白で開催

LINEで画像を送るだけ

フォームから画像送信

査定料、訪問料は不要です。お気軽にご相談ください。

ご相談・お申込みはこちらまで

ご相談・お申込み

経験豊富なオペレーターがご対応します

0120-08-5108

営業時間 :8:30〜17:30 年中無休

お電話以外での査定依頼

品数の多い方おすすめ

毎月、東京目白で開催

LINEで画像を送るだけ

フォームから画像送信

査定料、訪問料は不要です。お気軽にご相談ください。

出張買取

美術品の時価評価が必要な皆さまへ

呉昌碩作 掛け軸 牡丹と水仙を含め、相続や企業の帳簿価格の見直し等で必要な美術品・骨董品の時価評価は、「美術品評価サービス」がございます。

美術品評価サービスについて

選べる買取方法