
鶏血石(けいけつせき)
お客様より、希少な鶏血石(けいけつせき)をお譲りいただきました。
鶏血石は印材のひとつとして名高く、その独特の美しさから古くより文人墨客に愛されてきた貴重な石材です。
鶏血石の名称は、石の表面に現れる鮮やかな朱赤色の模様が、まさに鶏の血を思わせることに由来します。この赤い部分は辰砂(しんしゃ、硫化水銀)によるもので、乳白色から灰白色の地石との美しいコントラストを生み出します。
鶏血石の査定において、重視されるのは血色の美しさです。理想的とされるのは鮮血のような鮮やかな赤色で、色が濃く、透明感があるものほど高い評価を受けます。
血色の分布状況も重要な要素で、石全体に均等に広がっているもの、あるいは特徴的な模様を描いているものが珍重されます。血量の割合も査定の重要なポイントです。
地石の質も査定において欠かせない要素です。地石は細密で均質であることが理想的とされ、硬度が適度で彫刻に適した材質であることが重要です。印材として使用する場合、彫刻のしやすさと仕上がりの美しさに直結するため、地石の品質は重要な査定要素となります。
近年、鶏血石は中国国内での需要の高まりと産出量の減少により、その希少価値が高まっています。
古美術永澤では、鶏血石のほか中国古美術品の査定に豊富な経験を持つ査定士が、一点一点丁寧に拝見させていただいております。お手持ちの鶏血石の買取をお考えの際は、ぜひ、古美術永澤にご相談ください。専門知識を活かした適正な査定をお約束いたします。
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