
瑪瑙(めのう)製の急須
今回ご紹介するのは、お客様よりお譲りいただいた、美しい琥珀色の輝きを放つ瑪瑙(めのう)製の急須です。瑪瑙は中国では「碼碯」とも表記され、古来より珍重されてきた半貴石の一つです。
この急須は、瑪瑙特有の温かみのある透明感と、表面に施された精緻な縦筋模様が印象的な逸品です。
瑪瑙は、その美しい縞模様と豊富な色彩変化から、中国では古くから装身具や工芸品の素材として重用されてきました。急須のような茶具としての瑪瑙製品は、石質のため温度変化が緩やかで、素材自体の匂いほとんどないため、お茶の味を損なわない特性があります。
この急須も全体に施された規則正しい縦溝が光を美しく反射し、瑪瑙本来の質感を最大限に活かした造形美を見せています。蓋部分の宝珠状のつまみや、流れるような注ぎ口、そして適度な重厚感を持つ胴体部分まで、全体のバランスが調和した作品です。
瑪瑙急須の査定におけるポイントは、まず、素材の質です。瑪瑙の透明度、色の均一性、内包物の有無などを確認します。次に彫刻技法の精巧さです。また、時代性の判定も欠かせません。保存状態の評価、そして台座の有無や状態、箱などの付属品も査定のポイントとなります。
瑪瑙急須は、中国古美術品の中でも実用性と芸術性を兼ね備えた貴重な作品です。お手元に、中国の古美術品をお持ちで買取をお考えでしたら、ぜひ一度、古美術永澤へご相談ください。経験豊富な査定士が、一点一点丁寧に査定させていただき、適正な価格での買取をさせていただきます。
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