
唐木(からき)の置台
この度、美しい彫刻が施された唐木製の置台を買取させていただきました。
唐木とは、主に中国や東南アジア原産の高級木材の総称で、紫檀、黒檀、鉄刀木が代表的です。これらの木材は硬質で耐久性に優れ、美しい木目と深い色合いを持つことから、古くから高級家具や工芸品の材料として珍重されてきました。
天板の彫刻は植物文様が彫り込まれており、蔓草や花卉を巧みに組み合わせた中国古典文様の影響を感じさせる意匠となっています。脚部は中国家具に見られる様式を取り入れています。木材の経年変化により深みのある色調に変化しており、長年の使用による自然な風合いが魅力です。
置台は、花瓶や香炉、書画などの美術品を飾るための台として発達しました。特に中国では明・清時代に洗練された置台文化が花開き、文人趣味の空間演出において重要な役割を果たしていました。日本においても江戸時代以降、煎茶道の普及とともに唐木家具への関心が高まり、明治時代には横浜などの開港地を中心に唐木家具の輸入が盛んに行われるようになりました。
唐木家具の査定においては、まず使用されている木材の種類と品質が重要なポイントとなります。紫檀や黒檀といった高級材であるほど価値は高くなり、木目の美しさや色の深さも査定に影響します。
古美術永澤では、このような唐木製品をはじめとする中国・東南アジアの古美術工芸品を積極的にお買取りしております。長年の経験を積んだ査定士が、お客様の大切なお品物を丁寧に査定させていただきますので、ご売却をお考えの際はぜひお気軽にご相談ください。
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