
中国の水煙筒(すいえんとう、水パイプ)
この度、お客様より、大変珍しいお品をお譲りいただきました。中国の水煙筒(すいえんとう)、一般には水パイプと呼ばれるお品です。
この水煙筒は、真鍮または白銅製と見られ、その表面には繊細な彫金細工が施されています。本体の側面には、松の木のある風景が彫刻されており、長寿や節操を象徴する吉祥文様から、当時の持ち主の美意識がうかがえます。
中国では古くから、喫煙具も美術工芸の対象であり、金属、陶器、ガラスなど、様々な素材で美しい水煙筒が作られてきました。 清朝は、中国の喫煙文化が大きく花開いた時代であり、特に宮廷や富裕層の間では、装飾性の高い水煙筒が盛んに作られました。これらは単なる実用品ではなく、持ち主の身分や教養を示すステータスシンボルでもあったのです。
今回の水煙筒は、本体と吸い口、火皿(タバコを詰める部分)が一体化しているこの形状は、清朝後期からの一般的なスタイルと見られます。
古美術品は、時代を超えて人々の暮らしや文化を物語る貴重な遺産です。もしご自宅に、これが何だろう?と思うようなお品がございましたら、ぜひ一度、私ども古美術永澤にご相談ください。専門の査定士が一点一点丁寧に拝見し、その背景にある物語も含めて、誠心誠意、評価させていただきます。お品物の持つ歴史と価値を次世代に繋ぐお手伝いができることを、心より楽しみにしております。
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