
宣徳五年内府監造 青銅壺
貴重な明代の青銅壺、「宣徳五年内府監造」の銘を持つ逸品をお譲りいただきました。
この花入は、時を経て現れる銅の古雅な色合いと、洗練された造形美が特徴です。胴部には流麗な波文、頸部の持ち手分には装飾があしらわれ、鋲状の突起が力強いアクセントとなっています。
底に刻まれた「宣徳五年内府監造」の銘は、中国明代の宣徳帝(在位1426~1435年)の時代の制作、かつ宮廷の工房で造られたことを示唆しています。
宣徳年製と銘を持つ銅器は、その精緻な鋳造技術と美しい色合いから、古来より珍重されてきました。
明時代は、中国美術において多様な発展を遂げた時代であり、宣徳帝の治世は工芸技術、特に銅器制作が隆盛を極めた時期として知られています。この花入に見られる均整の取れた姿や、銅の質の良さ、そして銘文の持つ歴史的背景から、当時の宮廷文化の粋が感じられます。
私ども古美術永澤では、このような由緒ある中国古美術品を、長年の経験と確かな知識を持つ査定士が丁寧に拝見し、適正な査定にて買取させていただいております。ご自宅に眠る価値あるお品物について、ご相談を心よりお待ち申し上げております。
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