唐物 線香筒

大変貴重な唐物（からもの）の線香筒（せんこうづつ）をお譲りいただきました。唐物とは、主に中国からもたらされた品々を指し、その精緻な技術と異国情緒あふれる意匠は、古来より日本の美術や文化に大きな影響を与えてきました。

この線香筒は、日本の漆芸品とは異なる、力強さと優美さを兼ね備えた意匠が特徴的で、漆黒の塗地に繊細な彫りや蒔絵（まきえ）のような装飾で草花文様が施されています。

線香筒は、線香を湿気から守り、持ち運ぶための道具でありながら、その装飾性の高さから、所有者の教養や美意識を示す品でもあります。

日本において、中国の文物は古くから尊ばれ、特に室町時代以降、茶の湯の隆盛と共に、茶道具や書画、工芸品としての需要が高まりました。この線香筒も、香を楽しむという文化と共に、遙か海を越えて日本へともたらされた文化交流の証と言えます。

私ども古美術永澤では、中国の美術品を積極的に買取させていただいております。ご自宅に眠っている、買取を検討されている古美術品や骨董品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

中国美術の買取はこちら >