
白玉(はくぎょく)製の筆架(ひっか)
非常に興味深い中国美術品、白玉(はくぎょく)製の筆架(ひっか)を買取させていただきました。
筆架とは、墨がついた筆を置くための台で、書道具の一つです。書道の隆盛とともに、筆架もまた実用品の域を超え、文人たちの美意識を反映した工芸品として発展しました。玉や磁器、木製など様々な素材が用いられますが、玉製のものは特に珍重されます。
本品は無駄のないシンプルなカーブで形作られ、持つ者の品格を示すかのような佇まいがあります。
中国において玉は、古来より君子の徳に例えられてきました。そのため、こうした玉製の書道具は、文人の精神性を象徴するアイテムとして、歴代の皇帝や知識人たちに愛されてきました。この筆架も、現代の大量生産品にはない、職人の手仕事による温もりと、時を超えて受け継がれてきた「雅」の精神が宿っています。
古美術永澤では、今回のような味わい深い書道具や玉器をはじめ、中国の古美術品全般の買取に力を入れております。お手元にご処分を検討されている古美術品がございましたら、専門の査定士がその価値を丁寧に拝見させていただきます。
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