
銅器爵杯
大変稀少な銅器爵杯(しゃくはい)をお譲りいただきました。
爵杯は、古代中国で酒を飲む際に用いられた青銅器の一種です。特に殷から周時代(紀元前16世紀頃~紀元前256年頃)に儀礼用の酒器として作られました。酒を入れて火のそばに置いて温め、注ぎ口から杯などに注いだ盛酒器と考えられています。
今回のお品物は、後の時代に作られたものと推測されます。古代の威厳あるフォルムを残しつつ、洗練された意匠が加えられており、重厚な胴部と、優美な曲線を描く注ぎ口、そして力強い持ち手の意匠に、当時の美意識が凝縮されています。
古代の青銅器である爵は、もともと王族や貴族が祖先の霊を祀る祭祀に用いる重要な道具でした。時代が下っても酒器の伝統的な形式として継承され、皇帝や高官への献上品としても用いられました。
古美術永澤では、今回の爵杯のような、歴史的、美術的価値の高いお品物の査定・買取を承っております。ご自宅に眠る古美術品がございましたら、お気軽にご相談ください。お客様の大切なお品物を、次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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