
嘉慶五年香炉
清時代の面影がうかがえる「嘉慶五年」の銘が記された香炉をお譲りいただきました。
清代第7代皇帝である嘉慶帝の御世、西暦1800年にあたるこの年は、黄金期を築いた乾隆帝の崩御直後であり、官窯の高度な技術を継承しつつも、より落ち着きのある実用的な美しさが追求された時期にあたります。
本作は、柔らかな乳白色の釉調に「嘉慶五年」という紀年銘が力強い筆致で書き入れられており、当時の生活様式や精神性を今に伝える貴重な逸品です。
嘉慶年間の陶磁器は、先代の華麗な装飾に比べて穏やかな作風へと移行する過渡期にあり、本作のような香炉は文人たちの書斎や寺院などで、静謐な空間を演出するために重用されました。この時代特有の貫入(ひび割れ模様)や、経年による釉薬の変化は、二百年以上の歳月を経てなお失われない風格を醸し出しています。
古美術永澤では、こうした中国骨董品の価値を正しく見極めるため、経験豊富な査定士が丁寧に対応しております。お手元にある古い陶磁器や由来の分からないお品物の整理をご検討の際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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