
陶俑(とうよう)音楽家
悠久の歴史を感じさせる「漢代 陶俑(とうよう)音楽家」の一対をお譲りいただきました。
本作は、当時の礼法に基づいた「跪坐(きざ)」の姿勢で静かに楽器を奏でる姿を写しています。
特筆すべきは、頭部に載せられた独特の平たい帽子です。これは漢代の役人や奏者が身に着けていた冠の形状を忠実に再現しており、当時の服装を知る上で貴重な資料となります。
左側の像は口元に手を添えて笛を吹き、右側の像は両手で包み込むようにして吹奏楽器を保持しています。表面には、厳しい時代を生き抜いてきた土の質感とともに、衣服の縁取りなどに当時の加彩が僅かに残留しており、制作当時の凛とした佇まいを今に伝えています。
漢代(前漢・後漢)は儒教思想が広まり、死後も生前と同様の生活が続くと信じられていた時代です。そのため、死者の魂を慰めるために、こうした楽士や踊り子を模した俑が数多く制作されました。
唐代の華美な陶俑に比べ、漢代のものは線が細く、静謐で内省的な表情を持っているのが特徴です。
古美術永澤では、こうした陶俑をはじめ、様々な時代の古美術品を取り扱っております。ご自宅に眠っている古いお品物や、お手持ちのコレクションの整理をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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