
日本の台紙付き使用済み「菊切手」と「大正婚儀記念切手」をお譲りいただきました。
1899~1907年(明治32~40年)に発行された菊切手のセットで、全種18枚揃っています。バリエーションとしては目打(ミシン目)が違うものなど、他種類も発行されていたようです。
中央に天皇・皇室を象徴する紋章でもある菊花紋章(十六葉八重表菊)が描かれているのが特徴です。当時の日本は日清戦争や日露戦争で勝利をおさめており、英語での国名表記も廃止されました。日本の勢いを表している図案ともいえます。
明治時代の切手としては比較的長期間発行されましたが、現存するものが少なく歴史的にも価値が高いとされ、現在でもコレクターから高い人気を誇る切手の一つです。
このような歴史的なものや美しいデザインのもの、期間限定の記念切手などは投資目的で収集する人もいるといわれるほど高い需要があり、高く評価されています。
また切手の価値を判断する上で状態は非常に重要な要素となりますので、ストックブックなどで丁寧に保管されているものが好まれます。こちらも大変状態の良いお品でした。
写真中央下部にある、「大正婚儀記念切手」には、平安時代の儀式を取り入れた「三日夜餅の儀式」で使われた用具の図が描かれ、記念切手らしい華やかなデザインとなっています。
切手は当時の歴史や文化を感じられる貴重な資料となります。ご家庭に眠っている古い切手コレクションがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。思わぬ価値が眠っているかもしれません。
KU
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