
古銭「平安通宝」
平安通宝(へいあんつうほう)は、その鋳造地、時期共に確定していない不知の銭貨です。かつては安南銭(現在のベトナムで鋳造された銭貨)という説がありましたが、材質や製作方法などから現在では日本製とされています。しかしながら、その具体的な鋳造場所については諸説あります。長崎貿易銭 (1659年、長崎において鋳造された貿易取引専用銭貨)説や、小倉説、発掘例が東北地方に集中していることから東北地方のどこかで鋳造されたという説も有力だそうですが、いずれも確実なことはわかっていません。
江戸時代の記録から、貨幣としてだけでなく「厭勝銭(ようしょうせん)」としても用いられていたようです。厭勝銭とは、俗に「えんしょうせん・あっしょうせん」とも呼ばれる銭貨の形をかたどった護符で、災いを避け好運を願ったものです。元は中国のまじないでしたが、日本でも室町時代から江戸時代にかけて行われました。
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