
古銭 至大通宝
「至大通宝(しだいつうほう)」をお譲りいただきました。
至大通宝は、元朝の時代、武宗帝(カイシャン)の治世である至大年間(1307年~1311年)に発行された元朝銭(げんちょうせん)です。
元朝では初め、絶対量が不足していた銭貨ではなく鈔(しょう)と呼ばれる紙幣を流通させる政策が採られていました。鈔である「中統元宝交鈔」、および中統元宝交鈔の改訂版である「至元通行宝鈔」は元代を通して発行されることになる重要な紙幣ですが、最終的に元末期のインフレで両者ともに価値が暴落し、元朝の紙幣制度は崩壊することとなりました。
元朝における銭貨の製造・流通は、1277年に江南に対し銭貨の使用を禁じて以来あまり盛んではなかったとはいえ、世祖帝(クビライ)の時代(1271年~)から至正年間(~1368年)にかけて行われていました。元朝銭は元々製造量が少なかったこともあり、日本における渡来銭としては北宋銭や明銭より圧倒的に数が少なく貴重な銭貨です。
至大通宝は、種類や状態によって市場価値が大きく異なる銭貨です。私たち古美術永澤では、知識と経験豊富な査定士がその古銭が持つ歴史的・美術的価値を見極め、適正な価格をご提示いたします。お気軽にお声掛けください。
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