
古銭 漢元通宝
「漢元通宝(かんげんつうほう)」をお譲りいただきました。
※「漢通元宝(かんつうげんぽう)」と読む説もあります。
漢元通宝は、中国五代十国時代の後漢(947年~950年)で発行された銭貨です。
「後漢(こうかん)」は947年に劉知遠が建国した国で、即位の翌年に死亡した劉知遠の跡を劉承祐が継ぐもわずか3年で滅亡しました。25年に光武帝が建てた中国古代王朝「後漢(ごかん)」とは区別されます。
古銭には、モデルとなった銭貨の文字の一部に別の文字を嵌め込んで作られた一連の群が存在します。これらは貨幣の原型(母銭)を作る際に同じ活字を利用しており、「鑲置(じょうち)銭」と呼ばれました。漢元通宝は、有名な「開元通宝」の鑲置銭で、「開」の字を「漢」に置き換えたものです。
銭貨には、「上・下・右・左」の順で読む「対読」と「上・右・下・左」の順で読む「廻読」という二通りの読み方がありますが、漢元通宝の他にもいくつかの開元通宝の鑲置銭があり、いずれも対読と廻読の2説があります。
漢元通宝は、裏面の背文字や記号の別版も多い銭貨です。古銭の正しい価値を知るためには、わずかな種類の違いも見極めることができる専門業者を選ぶことが大切です。
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