
古銭 景定元宝
「景定元宝(けいていげんぽう)」をお譲りいただきました。
景定元宝は、南宋の第5代皇帝理宗の治世である景定年間(1260年〜1264年)に発行された中国の銭貨(宋銭)です。
景定年間は、南宋を取り巻く国内外の情勢が大きく変化した時期であり、後の南宋滅亡へと繋がる重要な出来事が数多く発生しました。和平交渉に訪れた使者を南宋が拒否したことでモンゴルとの関係が悪化、景定2年にクビライが南宋征討を宣言。以後、モンゴル帝国による圧迫が大きくなってゆきます。景定の終わりから10年後の1274年には日本でも元寇が起こりました。13世紀後半はユーラシア大陸においてモンゴル帝国が最大版図を広げていた時代でした。
古銭には「通宝」「重宝」「元宝」といったいくつかの名称があります。もっとも一般的な「通宝」は「流通する宝」を意味し、「重宝」は「重い宝」ということで高額面の貨幣に使われます。「元宝」という名称は元々、風水に用いられる金塊を模した縁起の良い置物を表しており、その名を持つ貨幣は宗教的な儀式や民間信仰においても重要な役割を担っていました。
古銭は当時の歴史を今に伝える貴重な遺物です。ご売却をご検討の場合は、ぜひ一度、私たち古美術永澤にご相談くださいませ。
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