
古銭 宋元通宝
「宋元通宝(そうげんつうほう)」をお譲りいただきました。
※「宋通元宝(そうつうげんぽう)」と表記される場合もあります。
宋元通宝は、北宋の初代皇帝・太祖の治世である建隆元年(960年)に発行が開始されました。宋朝の建国年に発行された宋の初代貨幣であり、日本でも多く出土する渡来銭の代表格です。
五代十国時代には、華北王朝や南方諸国が独自に発行した銭貨が地域通貨として流通しており、私鋳銭(私的に偽造された粗悪な銭貨)も横行していました。そのため宋政府は、経済的統一を図る上で、流通貨幣の中心であった銅銭を統一し発行量を拡大する必要がありました。宋は建国当初より、私鋳銭を回収し取り締まる一方、銅銭の銷溶、銅器の製造・販売、銅銭の国外持ち出しを禁止して銅原料を確保、唐の「開元通宝」と重量・大きさが同じ一文銭「宋元通宝」を鋳造しました。この形式は後の中国国内のみならず、日本や朝鮮・ベトナムなど周辺国の銅銭の模範として永く採用されることになります。
今回の宋元通宝の中には、「背爪」と呼ばれる銭貨の裏面(背)に爪のような刻印があるものも含まれます。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、ぜひ一度、私たち古美術永澤にご相談ください。
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