
周元通宝(しゅうげんつうほう)
「周元通宝(しゅうげんつうほう)」をお譲りいただきました。
周元通宝は、中国五代十国時代の後周の第2代皇帝・世宗の治下、955年に発行が開始されました。五代十国時代の銭貨の中で最も現存数の多いのはこの周元通宝です。唐の開元通宝を模して作られており、仏像を溶かして鋳造された「毀仏銭(きぶつせん)」としても知られています。渡来銭として日本でも流通しました。小平銭が一般的ですが、絵銭(銭貨の形を模した縁起物の良い民芸品)も存在します。
後周は周辺諸国に侵攻し、統一に向けて勢力を拡大していた時期であり、国家の立て直しと軍事費捻出のために大量の貨幣を必要としていました。そのため、仏教を弾圧し、毀仏運動による仏像の鋳潰しで銅原料を確保したほか、高麗から銅の買い入れも行い、大量の周元通宝が鋳造されるに至ったのです。
五代十国時代は政治的割拠のため、各王朝が独自の貨幣を鋳造・発行することが多い時代でした。「当十(十文銭)」や「当百」といった高額面の銭貨や、逆に南唐では「二当一(半文銭、銭子)」のような小額面の小型銭など、多様な貨幣が発行されました。
周元通宝は、中国の貨幣史・宗教史に大きな影響を与えた歴史的背景を持つ古銭です。
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