
「玄聡遵宝(げんそうじゅんぽう)」をお譲りいただきました。
玄聡遵宝は、ベトナム後黎朝の時代、1540年代後半から1560年頃にかけて鋳造された銅銭で、貿易を通じて日本にも大量に流入した安南手類銭の一つです。
安南(あんなん:当時のベトナム地域を指す歴史的呼称)は歴史的に中国文化の影響を強く受けつつ、独自の貨幣文化を築いてきました。安南銭のうち、歴代王朝が鋳造したものを「安南歴代銭」、私的に鋳造されたものを「安南手類銭」といいます。
当時のベトナムは北朝(莫氏)と南朝(黎氏)が対立する南北朝時代にあり、玄聡遵宝は南朝側で発行されました。円盤状で中央に四角い穴が開いた「円形方孔銭」は、東アジアにおける伝統的な銭貨です。「玄聡遵宝」の文字が上下右左の順に配されており、書体は素朴なものが多く、当時の混乱した情勢を反映して作りが粗末なもの(鐚銭)も散見されます。
古銭は当時の社会状況や文化を今に伝える貴重な歴史的資料です。ご先祖様の遺した古銭の価値を知りたい、手つかずの蔵の整理をしたい…そんなときは、お気軽に私たち古美術永澤にご相談ください。経験豊富な査定士が丁寧に拝見し、適正な価格をご提示いたします。
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