
「大定通宝(だいていつうほう)」をお譲りいただきました。
大定通宝は、金朝の第5代皇帝である世宗の治下、大定18年(1178年)に発行が開始された銭貨です。書体は非常に美しく、当時の宋銭に匹敵する品質とされています。 日本においても宋銭などと共に大量に流入した渡来銭の一つです。
同じ銭銘でも大きさや書体、背文(裏面の刻印。酉・申・日月など)、額面等にいくつものバリエーションがあります。また、大定通宝にはベトナムで模造された安南銭も存在します。こちらは書体も特徴的で、金朝のオリジナル版とは区別されます。
「花銭」と思われる大定通宝の一群も存在します。花銭とは、通常の貨幣として使われたものではなく、銭貨の形を模した民俗工芸品の中国における呼称で、「厭勝銭(えんしょうせん)」とも呼ばれます。鶴と亀、鹿といった瑞獣(縁起の良い動物)や吉祥文様が刻印されており、縁起物やお守り、儀式の道具等として使われます。日本では「絵銭」と呼ばれる、美術品としてもとても魅力的な品です。
古銭は当時の社会状況や文化を今に伝える貴重な歴史的資料です。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
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